ようやく効果が‥。
早いものです、まったく─。
今日教えにいった出張先の生徒さんも、もう5年生ですからね。
小さい頃から知ってますから、感慨深いです。
年が明けてからずっと「譜読みの向上を図る」事を
目的としてやってきた木曜レッスン。
僕が考えたレッスンのやり方が
ようやく効果を見せ始めています。
先月はしつこく「弾いたものを書く」のを徹底したから、
初見で弾くときの反応が良くなってきました。
また、昔僕が小学校低学年~中学年まで使っていた
『ピアノ小曲集』(小川一朗編)を新たに
レッスンで使うようになりまして。
この本は今でも形を変えずに重版を繰り返しているけれど、
バーナムと共に"イイ教材だな~"と思わずにはいられません。
表紙には「バイエル併用」と書いてあるから、
パッと見た感じはバイエルをやりつつ
使うもののように思いがち。
でも僕が当時レッスンで使っていたときは
一切バイエルに触れる事はありませんでした。
ついぞ見る事も無くね。
ちなみに『ピアノ小曲集』は
"バイエル○○番程度"と書いてあるので、
未だにバイエルを基準に弾き手のレベルを判断する人には
"○○番レベルです"と説明しやすいメリットもあります。
まあどーでもイイっちゃイイけどさ‥。
そんな事よりも、この本の良さとは「絶妙なバランス」。
選曲もそうだし技量に合わせた曲順がとても良いんです。
本の序盤から「簡単だけど良い曲」がそろっていて、
それを弾けたという事が自信へと繋がっていきます。
難しい曲を苦労して弾く事は、
そんなにイイことじゃない!
辛さだけがトラウマになるのが一番良くない事です。
いろいろピアノを教えてくるとですね、
僕でも反省する事はあるんですよ。
いくら生徒さんの希望だからといって
ポピュラーやアニメソング等の
いわゆるピアノ・アレンジ譜でばかり弾いていると、
クラシックピアノのテクニックを
きちんとマスターする機会が無くなってしまいます。
本来ならば『ピアノ小曲集』の様な、堅苦しくなく、
それでいて弾いてて楽しいクラシック曲集を
弾いていく事が大事なんです。
ピアノをマスターしていく最初の過程で
このような本を使っておけば、あとからどんな
「ピアノ・アレンジもの」を弾いても問題ない‥と。
(「ピアノ・アレンジもの」ってかなりクセがあるんです)
今日教えた子は「ジブリもの」に時間をかけてしまったので、
このような本を使うのが少しばかり遅くなってしまいました。
でも、これから5年生とまだまだ若いですからね(笑)。
大人とは吸収力が全然違います。
今年になってからの僅かな期間で
かなり読譜力が向上しました。
正直ホっとした部分もありますがね。
4歳の子を教えるときもそうだけど、
"自分というものがどうやって確立されたのか"を考えれば、
自ずと指導法というのが見えてきますね。
なんか随分とマジメな事書いとるな~‥。
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