転回形を語る。
内容はいつも通りかな…?
ちょっと和音話で突っ込みすぎかも(笑)。
最近はレッスンで転回形を教えることが多いんだけど、
今日はいつにも増してディープな内容で攻めてしまった─。
月曜レッスンの生徒さんはヤマハ育ちだから、
ヤマハ流の長所と短所を良く知っている僕としては、
いろいろと教えたくなっちゃうんだよね。
ヤマハでの教え方は、和音の三つの役割である
「トニック・サブドミナント・ドミナント」を
徹底的に叩き込むのが特徴です。
「ドミソ」「ドファラ」「シファソ」という形で。
この三つの和音の役割については、
子供相手にいきなり説明したりはしません。
「ドミソ」等の名前や音の響きで、徐々に浸透させる感じ。
三和音のキャラクターが分かってきた所で、
「ドミソ」「ドファラ」「シファソ」というハ長調での呼び名から、
ヘ長調の「ファラド」「ファシbレ」「ミシbド」、
ト長調の「ソシレ」「ソドミ」「ファ#ドレ」に移行・移調して行きます。
このやり方だと、和音のヴォイシングを
ほとんど変えずに弾く事が出来ますし、
自然にハ長調以外の調性感を感じとれる様になります。
ここまではヤマハ流の良い所。
では、短所にも触れておきましょうか。
ヤマハ流の悪い所とは、「和音の音の並びが固定化されてしまう事」です。
「ドミソ」「ドファラ」「シファソ」を骨の随まで叩き込まれた子は、
ハ長の「ドファラ」とヘ長の「ファラド」が
"別物"だと思ってしまう傾向にあります。
冷静に考えれば、使っている音は「ドファラ」も「ファラド」も同じ音。
これって転回形ですよね。同じ『Fメジャー』という和音です。
でも、「ドファラ」の役割→「サブドミナント」のイメージが強すぎて、
ヘ長調の「ファラド」(トニック)と同一視が出来ないんですよ。
実際、生徒さんに和音の転回形を出題すると、
なかなかスムーズに答えが出てこないんです。
そりゃそうだ、転回形についてあまり教わって無いんだから。
これから僕のレッスンで覚えてもらえばイイんで。
ピアノなりエレクトーンなり、
鍵盤楽器全般を上手くなりたかったら、
スケールと和音の転回形は欠かせません。
鍵盤上でのポジション取りは、鍵盤弾きの基本です。
そうそう、ついでに「シファソ」の事も書いておきますね。
「シファソ」って何のコードか分かってない人、多いんじゃないかな?
漠然と「シファソ」と言われても、
略されている音があるから全体像が見えづらいんです。
「シファソ」は「シ○ファソ」を略したもの。
「シ○ファソ」の○は何でしょう?
答えはレ。「シレファソ」が本来の形。
でも「シレファソ」は第一転回形。(一転)
基本の形にすると「ソシレファ」。コードネームはG7。
みんな~、分かったかな~?
分からない人は僕の弟子になろう(笑)。
生徒募集中で~す!
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