"見ないで弾く"が大事。
これは僕のレッスンの重要なテーマであります、ハイ。
見ないで─には2つの意味があって、
ひとつは「譜面を見ない」。もう一つは「弾く手を見ない」事。
譜面を見ないというと、"暗譜"を言ってる様に感じるかも知れないけど、
僕は『耳から入った音を弾く』という
目に頼らない弾き方を生徒さんに伝えたいが為に、
「見ないで弾く」と表現しています。
そしてもう一つの「弾く手を見ない」。
これはねー、指の感覚と脳を直結させるのが目的なんですけど。
最近Diaryで"ホームポジションの重要性"を説いていますが、
5本の指で5個の鍵盤をキッチリ捉える事が出来ないと、
スケールやら曲の演奏時にとっても困りますね。
いちいち自分が弾いている指を目で確認しなきゃ弾けないようでは、
初見なんか出来っこない。
長いことレッスンをしてきて思うのは、
ピアノを弾く人のレベルは2通りに分かれるんじゃないかな…と。
これはとても簡単な分け方なんですけど、
3和音=いわゆるド・ミ・ソのような和音を弾く時に、
右手なら親指・中指・小指、左手なら小指・中指・親指の3本が
サッと出るか出ないか。
和音を弾く手の感じを見るだけで、
ピアノ弾きとしてどの程度のレベルか─が分かってしまいますね。
もちろんド・ミ・ソの様に慣れている和音ならば正解率も高いでしょうけど、
普段あまり弾かない調の和音になると、途端にバレバレに‥。
「親指・人差し指・小指」(1-2-5)とか、
訳の分からないポジションをとる人もいますから。
ドミソ系ヴォイシングなのに(笑)。
「ド・ミ・ソ的並びの和音」というのは、
音と音の間に弾かない鍵盤(レ・ファ)を一つ挟んだ並びになっています。
─‥という事は、鍵盤を弾く指も「一本とばし」で構えれば、
手も安定するし見た目も美しい。
見た目が美しいと、音も美しくなるものです。
ダマされたと思ってやってみなっ!
ちなみに「ド・ミ・ソ的並びの和音」を弾く場合に
使って良い指使いは次の通り。
1.親指・中指・小指(1-3-5)
2.親指・人差し指・薬指(1-2-4)
3.親指・人差し指・中指(1-2-3)
これ以外で弾く事は、まずありません。有り得ません!
正しい指使いが正しいポジショニングを産み、
鍵盤を見なくても自在に弾ける様になるのです。
ハッキリ言って、つい無茶苦茶な指使いで
弾いてしまう人は基礎練が足りないね!
両手で「ドレミファソファミレド」を
ホームポジションで弾いてみたらイイんじゃない? 100回位。
少しはマシになるよ、きっと。
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