バロックに学ぶ。
一週間で一番働いている日かもね。
週休2日の人も多いんでしょうが、休みの人がいるからこそ、
空いたその日に僕のレッスンが入る訳でして。
最近どのレッスンに行っても
カデンツを軸にレッスンしているのだけれど、
例の「バロック小曲集」の解説を読むにつけ、
僕の方法論は正しかったのだな~と実感してます。
現在ピアノを習っている人の多くは、
楽譜に書かれた音符通りに指を動かしているに過ぎません。
悲しい事に音楽の何たるを理解しないままに、
ただ指の運動をしているんですよねー(泣)。
そりゃあね、楽器屋さんで売っている
クラシックの譜面を買えば、作曲者が望んだ音は出せますよ。
古典派以降ならば─。
でも、"指の運動"しか出来ない現代のピアニストが、
もしバロック時代の曲を弾いたらどうなるでしょう?
バロック音楽全盛の頃には、クラシックにもアドリブがありました。
演奏家の能力に委ねられる割合が多かったんです。
今バンドで演奏する時にはメロ譜(メロディ+コード)を使いますけど、
バロックの頃の音楽家もコード‥というか
和音の番号を見て伴奏をしていたんですね。
もちろんメロディは決まっていなかったら
曲になりませんから当然"書き譜"です。
でも伴奏はルート音(ドミソの「ド」)と和音の番号のみ。
こういう伴奏の事を「通奏低音」って言ってますけど、
要は現代のポピュラー音楽のバッキングと理屈は同じなんです。
カデンツとはコード進行のパターン。
コード進行を理解しないままピアノを弾くのは、
繰り返しになりますけど「指の運動」に過ぎません。
ましてや調号の数を見て"○長調です"と言えないようでは…。
少なくともウチの生徒さんの場合、カデンツ&調性感は必修ですよ。
初見が苦手な人は、「カデンツ&調性感」をしっかり勉強しましょう!
あと"1分間"などと制限時間を決めてやると良いですよ。
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