"もう一回"のコツ。

Yesの"Siberian Khatru"を聴きつつ、午前1時半の原稿書き。

昨日の格闘コラムは、読んでくれた方が多かったようで。
(神大OBバンド合宿の時のアクセス数には及びませんが)
PRIDEネタはしばらく振りだったからね。

「新日・10.8 東京ドーム」や「K-1 WORLD MAX」etc.、
今月も格闘系興行は目白押し。
大会直後には格闘コラムを書いて行きますので、ヨロシクどうぞ!

10.8は現場からブログをアップするかも…(予定)。


さて、今日はLesson Diary。
『"もう一回"のコツ』と題して書いてみますね。


小学生以上の年齢なら問題無いのですが、
3~6歳の子供さんに教える時に困るのが
「どうやってもう一回弾いてもらうか」という事です。


ピアノを上手く弾けるようになるには、反復練習が一番。
ピアノに限らず、どんなジャンルであろうとそうでしょうが、
同じ動作・思考を繰り返す事ではじめて脳に定着するんですね。

たとえ一度位上手く弾けたからといって、
それで「出来た! もう終わり!」では脳に刻み込まれません。
一週間後のレッスンで始めからやり直しになるのがオチ。

一度弾けた所でもう一度弾き、
「2回も弾けたんだから大丈夫‥」と生徒さんに油断が生じた所で
"もう一回"と畳み掛けると、ボロが出る。

ここで再び3回連続にチャレンジし、ノーミスであれば
はじめて"弾けた!"と言えるんですね。

レッスン中に"弾けた!"まで持っていっておくと、
次のレッスンまでの一週間はとっても楽。
出来ているものをちょろっと弾いておくだけで、
現状を維持出来るし、
曲の先をさらっておく余裕も出てきます。

予習までウチでやるようになったら、
レッスンを受けるのがもっと楽しくなりますよ。
ダメ出しを食らわなくなるんだから。





ただ、ここまで書いてきた内容は、
あくまでも「小学生以上~大人」向けの話。

3~6歳位の生徒さんに対しては、
単に"もう一回"と言うだけではやってくれません。
「一回弾けたんだからイイじゃない!」という思いが強いからね。


・今日歯を磨いたから、明日は磨かない‥とは言わないでしょ?
・今日ご飯を食べたから、明日は食べない…とは言わないでしょ?

…と、かなり無理のある(笑)たとえで説得するんだけど、
なかなか上手くはいかんのだよ。


そこで、今日のレッスンでとった作戦はこれ。

「練習して、弾けるようになったら先生に教えてね」

僕が子供の頃に育ったヤマハ音楽教室の
レッスン風景からヒントを得たんですけど。


ヤマハの幼児科&ジュニア科はグループレッスン。
10数人分のエレクトーンが用意されていて、
練習するときは各自ヘッドフォンをして弾きます。

そして出来るようになったら、先生にチェックしてもらいます。

このやり方は、生徒さんが
「"練習"と"発表"は別物なんだよ」と気付くキッカケになりますね。

これが大事なんだな~。

僕自身、ヤマハのシステムで育ったから、
練習が苦だとは思わないんだよね。
出来ると楽しいでしょ? なんかドラゴン桜みたいだな。


グループレッスンではヘッドフォンをしているから、
弾いてる本人しか聴こえません。
ところが個人レッスンで、普通に音出しして弾けば、
練習している音が丸聴こえ!

「練習して、出来上がったら聴かせてね」と言いつつも、
ホントは全部聴こえちゃってるんですけど、
ここは一つ、芝居を打つんですよ。

練習している間は知らん顔。
あえて何も言いません。

あのー、僕的にはこれがとっても辛いのだ。
ワタクシの事を知っている人なら分かると思うけど、
喋りだしたら止まらないのだよ。

口を閉じて練習を見守り、出来上がったら本番。
本番でつまずいたら、もう一度練習。
出来たら、また本番。

このようにすれば、
「一回弾けたんだからイイじゃない!」と
思う子も弾いてくれますよ。

なんかギミックっぽいやり方ですけど、
意外と効果があるものです。

0コメント

  • 1000 / 1000

ピアニスト たっくやまだ/TAK-YAMADA

ピアニスト たっくやまだ/TAK-YAMADA

ペヤング・花王・ハウス・ブライダルハウスTUTU etc.の#CM音楽 を手がけるピアニスト/作編曲/トラックメイカー 川崎/横浜のピアノ教室 たっくやまだミュージックスクール 主宰