格コラ・3/15「HERO'S 2006」雑感。
今日のテーマは3/15に開催された「HERO'S 2006」。
昨年大晦日に初代ミドル級のベルトを巻いた
山本"KID"徳郁への挑戦者決定が、
今回のHero'sのテーマでした。
まぁ僕的にはそんなテーマがよりも、
"総合格闘技の雄"PRIDEに対して
どんな中身を提示するかが重要でしたがね。
PRIDEと違うものが存在しなければ、見る意味が無い。
そういう意味では、
HERO'Sを体現する男・須藤元気選手の
試合には目を見張るものがありました。
見方によっては"おふざけ"にも取られかねない
カンフー着を身につけたままでの試合開始。
でもね、あれは須藤選手なりの「勝負論」と
「アート&エンターテイメント」の融合なのですよ!
ハッキリ言って、全身を覆う
コスチュームを身につけること自体が
スタミナ面を考えれば大きなマイナス。
しかし、KIDが出ないこの興行をいかに盛り上げるか。
新たな価値観を構築するか。
須藤選手は入場パフォーマンスと
試合が一体化したものを見せてくれたように思います。
ただ、このチャレンジの代償は大きかった様です。
試合序盤の足関節狙いが左ヒザの負傷を招き、
相手のローセン選手の意外な(失礼!)
グラウンド技術の高さもあって、
延長戦までもつれ込んでも決着がつかず。
横三角締めで決まると思ったけどね‥。
本人的には一本取れなかった事には
不満が残るかも知れないけれど、
何度もテイクダウンを奪って攻め込む様は印象的。
ヒザのケガを考えれば、
5月の対"KID"戦は所選手に譲るしかないでしょうが、
今年全体のスケジュールから見ればそう悪くもない。
5月に当てるよりも、やはり年の瀬に
リターンマッチをやったほうが盛り上がるでしょ?
それよりも現在の勢いからすれば、
今回の大会を秒殺で締めくくった所選手が
第一コンテンダーで異論ナシって感じ。
その所選手ですけど、
初のメインイベントという事で
ちょっと固かったかな?
あっ、相手の"極真"池田選手はもっと固かったけどね。
わずか49秒の秒殺劇は、
メインとしてはどうなんでしょう?
僕はもうちょっと見たかったけど‥。
特に極真の選手はなかなか総合に出てこないので、
どの程度出来るのかを見極めたかったんですね。
それがアッという間のテイクダウン→三角締めでTHE END。
HERO'Sルールならば、
我慢していればブレイクになる可能性もあったけれど、
そんな余裕はなかったんでしょう。
池田選手にはこれに懲りずに参戦して欲しいものです。
だって、このままで終わったらカワイソすぎ。
池田選手には相変わらずショボい(これまた失礼!)
大山峻護でも当てましょうか。
一応大山選手についてもコメントしますか。
あの~、彼はですね、
ラッシングファイターにはめっぽう弱いんです。
組技系である程度間合いを取ってくれる相手には
そこそこ対応出来るんだけど…。
これからどうやって使うのだろうか?
同じ柔道出身の秋山選手とは大違い(泣)。
そうそう、秋山 VS 石澤
(ケンドー・カシン)についても語らせてくれ!
イブラハム選手の負傷で急遽代打出場のカシン。
準備不足は否めませんでしたな~。
ハイアンと試合していた頃のキレが無いというか。
レスリング仕込みのタックルを何度繰り出しても、
オリンピック代表と同等の力を持つ
柔道家の足腰で全て切られてしまった‥。
ならばとパンチ勝負に切り替えるも、
その上秋山選手はしっかり打撃を身につけて来ており、
スタンドの攻防でも押され気味。
もうこの時点でカシンの勝利は無いと確信しました。
やっぱり総合の試合はコンスタントにこなしていないと、
勘は鈍るし力は落ちますよ。
でもまぁ、急遽オファーがあって出た割には
カシンはよくやったと思いますよ。
普通"一週間前に出てくれ"なんて言われたら、断るって。
他にも宇野選手の試合等、
見どころはいろいろあったんですが、
全体を通してみれば須藤選手がおいしい所を
全て持っていった興行でしたね。
彼が出ないであろう5月の大会が本当の勝負。
vs PRIDEの戦いはこれからも続きます─。
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