ピアノを語る─。
日付はとっくに変わり、
まもなく日の出の時間ですが、
僕はまだまだ寝る気配ナシです。
なんか今週はずっと音楽漬けの日々だったんで、
レッスンだけやっている時とは
生活リズムがまるで違うんですよねー。
来週11/22と25のライブの為のリハの他、
ウチでの譜面制作・アレンジ・バックトラック作り等、
空いている時間はずーっと
音楽の事を考えている感じです、ハイ。
あんまり寝てないからかなー、
何曲手がけたかよぅ分からんのですよ(笑)。
今日なんかも、初台でリハがあったんですけど、
もともとレッスンでスケジュールが
埋まっているのにも関わらず、
わずかな隙間をぬってリハで使うメロ譜制作。
ちなみにこのメロ譜、
昨日の電車移動中に音を採ったんですけどね。
立ったままでも譜面書いておいてよかった~。
有って良かった、絶対音感
あのー、話変わりますけど、
CXで始まったドラマ「SP」を観ていると、
主人公の"人並み外れた感覚"を表現するシーンを見るにつけ、
人ごとじゃないなー‥と思わずにはいられません。
音楽に関しては、ホント「SP」ばりの感覚だよね。
自慢じゃないけど、パっと聴いただけで
大概の曲は見通せてしまうから。
構成やコード進行で、誰の影響を受けているとか─‥ね。
もちろん「音楽がわかる」というだけでもダメなんだけど。
やはり実践が必要な訳で。
わかっているからといって、
楽器を上手く弾けるとは限らない。
ほら、"作曲家"って言われる人たちは、
大概ピアノが下手だったりするでしょ?
あれは単純に練習量が足りないから。
ピアノを弾くのは一種のスポーツみたいなもので、
常に弾いてないとダメなんだよね。
水曜の僕のように
1日にリハ2本・6時間弾いて、
尚かつレッスンをしても
大丈夫な位じゃないと(笑)。
えー、現在33のワタクシですけど、
ピアノを弾き始めてから
今が一番弾けてると思うよ。
去年と比べても、今年は全然違うね。
単純に場数を踏んだのが大きいと思うけれど、
ピアノソナタ"月光"第3楽章を弾くようになってから、
本当の意味でピアノの奏法に開眼したと思うんですよ。
弾く姿勢は昔から良かったけど、
指先の当て方・手のフォーム・腕の動き・体重のかけ方etc.に
細かい改良を加えたんですね。
多分ご一緒しているミュージシャンの面々は
よく分かっていると思うんですが。
どんなに重いタッチの
グランドピアノ(特にカワイ)であろうと、
弾きこなせるテクニック。
""重量(重力)奏法"と呼ばれるやり方なんですが、
"月光"以降、僕はこの奏法にスイッチ出来たようです。
この奏法はクラシックはもちろん、
歌伴でも威力を発揮します。
特にテンポキープにね。
腰を落ち着け、腕の重さをしっかりかけて
ストロークプレイをすると、
全然タイミングがブレないんですよ。
なんかピアノおたく的話になってきたな~…。
まぁピアニストのblogだから全然イイけどさ。
亀田ネタを書いてるよりイイでしょ(笑)。
他の楽器の人、ましてや
音楽をやってない人からみれば、
ピアノもキーボードもシンセもエレクトーンも
似た様な鍵盤楽器に見えるでしょうけど、
僕に言わせればまるで別物!
似ているのは鍵盤が白と黒って事くらい。
重さも。 押してから離す瞬間の返り具合・スピードも。
えーい、乗りかかった船だ、
いろいろ書いちゃうよ。
あのね、鍵盤楽器と一口に言っても、
何がご先祖様かによって種類が分かれるんですよ。
大まかに言えば、種類は二つ。
●リードを空気で振動させる。
●弦を弾く(はじく)。
リードを使うものは「管楽器的」。
空気の量=音量で、鍵盤の操作は音のON/OFFのみ。
オルガンやアコーディオンがそうですね。
リードオルガンの仕組みを電気に置き換えたのが、
ハモンドオルガンやエレクトーンetc.。
シンセサイザーもどちらかといえば
こちらの分類ですよね。
[鍵盤=スイッチという発想]
一方、弦を弾く(はじく)ものは「打楽器的」。
ほら、女子十二楽坊で使われている
楽器で、弦を竹のバチで叩くものがあるでしょ?
ピアノのルーツと言われる「揚琴」という楽器です。
もともとバチで叩く事からスタートして、
それが鍵盤を介して演奏する様になっていった─。
揚琴(ダルシマー)から進化したものが
チェンバロやクラヴィコード、フォルテピアノ(ピアノの原型)、
そしてピアノフォルテ(ピアノの正式名称)だったりするんです。
ここまで読めばもう分かるでしょう。
ピアノの鍵盤はバチの代わり。
叩く為の装置なんです!
一度でもピアノの中身を見た事がある人なら分かるでしょう。
ピアノの鍵盤は「ハンマーアクション」。
ハンマーですよ、ハンマー!
叩くんだってば!!
極論すれば、「弾」という字は
ピアノやハープ、マリンバetc.
「はじく・たたく楽器」にしか当てはまらない気がするね。
あっ、ギターもそうですね。琵琶とか。
こちらはリュート属をご先祖とする楽器ですよ。
(チェンバロは鍵盤楽器でありながら、発音構造がギターと酷似)
リード系の鍵盤楽器は
「弾」ではなく新たな言葉を使った方がイイかも。
だって、はじいてないんだもん。
もう面倒だから、管楽器と同じ「吹く」でイイんじゃない?
オルガン吹いてますとか、アコーディオン吹いてますとか。
現にハーモニカで有名なHohnerは、
アコーディオンも作っているでしょ?
メロディカ(鍵盤ハーモニカ)もね。
じゃあ、「吹く」でイイじゃん。
あっ、6時過ぎてしまった…。
もう寝ます。
しかしまぁ、なんで鍵盤楽器の歴史を
ひも解いてしまったのだろう?
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