LESSON DIARY 2015/4/18「バッキングピアノ奏法の極意とは?」
LESSON DIARY 2015/4/18「バッキングピアノ奏法の極意とは?」
TAK隊長、仕事が仕事なんで、
様々な現場で鍵盤弾きを目にします。
技術レベルが高い人はゴロゴロいますが、
「バンド編成によってプレイすべき音域」や
「やるべきフレーズ」をキッチリ把握しているプレイヤーは案外少ないな~と思いますね。
ピアノという楽器は「小さなオーケストラ」。
「楽器の王様」と言われるほど、
幅広い音域をカバーする、かなり特殊なもの。
一人で何でも出来てしまう楽器である。
しかし、出来てしまうが故に、
「バンドの1パートとしてのピアノ」をプレイする方法に
未だ気付かぬまま…というのが実情でしょう。
バンドで演奏する際に気を付けるポイントは2つ。
1.歌・ベースとかぶらない音域でプレイ。
2.ギター・ベースとかぶらないフレーズ。
1.は「ピアノ曲大好き人間」要注意事項です!
クラシックで修練を積んだピアニスト程、ピアノで良い音を鳴らしたがります。
高音が華やかに鳴るのが好きな人は、ついつい歌伴でも高い音域で弾きがち。
それって、歌伴では致命的。
メロディラインを潰しにかかってる様なものでしょう。
歌とかぶってどうするんでしょう?
バンドの中で必要なプレイはミッドレンジ。
音域的にはギターともろかぶりで構いません。
恐れてはいけません!
大丈夫、ギターのカッティングとピアノバッキングは
性質・方向性が違うので、問題ないです。
例えばオーケストラだったら、
"ヴァイオリンと音域がかぶるからフルートはお休み"…とか、
"トランペットは無しで"…とか言わないでしょ?
それぞれの個性を発揮・尊重する。
一言で言うなら「調和」でしょう。
2.の「ギター・ベースとかぶらないフレーズ」まで
考えて演奏できたら大したもんですね。
ピアノバッキングが得意といえば
「ピアノ弾き語り」シンガーですが、
いくら上手くても陥りやすい問題があります。
それは「左手の使い方を変えられない」という事。
弾き語りでならOKの「低音ルート弾き」は、
バンドでは不向き。
ベースとフレーズがどうしてもかぶってしまうので、
結果、ベーシストに物凄く気を使わせてしまいます。
また、弾き語り仕様の刻みで右手フレーズを入れ過ぎると、
さすがにギタリストとの共存が難しくなりますね。
ピアニストはついつい一人で成立する
音楽ばかりやってしまいますが、
コードワークに絞ったバッキングを心がけると、
バンドアンサンブルの中核を担う存在にきっとなれますよ!
その為の近道は、JAZZ♪
しかもピアノトリオを想定した練習を数多くこなす事です!
たっくやまだミュージックスクールでは、
お仕事向けのレッスンをしておりますので、
よかったらぜひどうぞ!
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