LESSON DIARY 2016/7/5「歌伴するには型を持たねば!」
今年度が始まってから「歌伴」レッスン希望の生徒さんが
多く来てくれるようになりまして、レッスン数が増えた分、
口伝えだった部分のテキスト化・練習曲の
共通化等を行っているところです。
「歌伴」レッスンとはいってもですね、
"コードを押さえるので精一杯"
"バッキングのリズムパターンが思いつかない"
"そもそも何を弾けばいいのかが分からない"
…といった段階の生徒さんが多いですね。
例えばロックが好きで聞いていたとしても、
ギターとベースとドラムスを"ピアノで再現"する事に
チャレンジした経験がなければ、
ロック系の伴奏パターンなど思いつかないですよね。
ラテンが好き…という人でも、
打楽器なし、ピアノのみでサルサとサンバの違いが出せるのか?
ポップスというのは、言ってみれば
様々なジャンルの要素が散りばめられたもの。
曲によって○○風なんて衣をまとう。
つまりアレンジをする訳ですが―。
いろいろとテクニックやらコツやら教えたい事はあるんですが、
ポップスの歌伴は難易度高いですよ。
知らなければいけないことが多すぎて…。
何から手を付けていいか分からないまま、
時だけが過ぎてしまう。
…それだけは、どうしても避けたいですよね!
そこでTAK隊長のレッスンでは、
ピアノトリオ(ピアノ・ベース・ドラムス)を想定した
「Jazzピアノ」の弾き方に絞り込んで、
歌伴初心者向けレッスンを行っております。
Jazzに絞り込んでしまえば、リズムは4Beat・2Beatの2つ。
コードの押さえ方は3音限定。
ルートは基本、ベースに任せて、ピアノでは弾かない。
右手でコードを押さえればバッキングに専念。
左手でコードを押さえれば、右手でメロディ&アドリブが弾ける。
たったこれだけの事が出来るかどうか。
いちいちアレンジされた譜面など使わなくても演奏できるのか?
クラシックではないピアノ演奏"歌伴"の型を持てるのか?
"C→ド・ミ・ソ" "F→ド・ファ・ラ"しか知らず
カッコいいサウンドを出せなくて悩んでいる人でも、
Jazzスタイルでのコード押さえを覚えれば、
ポップス歌伴をこなすのに十分なサウンドを出すことが出来ます。
コードの押さえ方が分かれば、
後は各ジャンルのリズムパターンを身体に取り込むだけ。
Jazzスタイルのリズムバッキングをマスターしていれば、
それほど難しいことではありません。
マスターしていれば…ね。
生徒さんにとっての壁は、
コード押さえを暗記すること、これにつきます。
ギタリストがやっているように、ピアノでやる気があるかどうか。
譜面に書いている通りに弾く「受動的な自分」から
どうやって脱出するのか?
それには「型」をつくるしかないと思うんですけどね。
…という訳で、何希望で習いに来ても、
Jazz教えるよって話でした~。
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