出た、小橋のムーンサルト!
急遽NOAH・日本武道館大会に行く事に。
少しでも早めにと思い、当日券発売時間の
午後2時よりも30分早く武道館に到着。
ところが既に長い列が出来ていて、30分早く来ても意味無し。
案の定チケット窓口まで列が進んだときには「立ち見」しかない状況。
昔後楽園通いしてた頃はいつも2階バルコニーからの立ち見だったけど、
今はシンドイので自ら「立ち見」を求める事はありません。
でも今日は仕方が無い。買いましたよ、立ち見席。
もちろん"席"といっても座る椅子なし‥。チケットの名称上の事で。
どうでもイイけど、武道館って
立ち見エリアにまで座席番号がふってあるんですねー。
おかげでチケット買ってからアキバで時間をつぶせました。
(ラオックス楽器館で特売品のマイクを購入)
午後5時・試合開始。(観衆16700人 [超満員])
今日の観客のお目当てはメインとセミファイナル。
テーマがハッキリしてますよね。
メインは小橋建太 vs 高山善廣のGHCヘビータイトルマッチ。
同日開催のPRIDE GPに対してプロレス界最高のカードをぶつけます。
セミは三沢光晴 小川良成 vs 丸藤正道 KENTAのGHCタッグ選手権。
NOAHのウリであるJr.ヘビーの人気選手が、
GHC Jr.タッグのベルトを持ったまま
ヘビーのタッグ選手権に挑戦するという、
普通なら考えられない組み合わせ。
でも現在のNOAHは丸藤、KENTAら
Jr.の選手の観客動員に支えられているからね。
彼らにチャンスを与えるのは当然とも言えます。
まずは試合順にセミファイナルから。
先に試合タイムを書くと、フィニッシュは28分39秒。
その内の20分は王者・三沢-小川組が攻めっぱなし。
開始直後こそ挑戦者・丸藤-KENTA組の猛攻があったものの、すぐに形勢逆転。
三沢のエルボーが幾度となく炸裂! 小川の上手ーい技が二人を翻弄!
場内は丸藤-KENTAのファンの女性の悲鳴が響きわたります。
どうみても体格・パワー・技の重さ等、
チャレンジャーコンビの勝てる要素は何一つありません。
これはミスマッチだな‥と思った時、はたと気づきました。
この場内の鳴り止まない丸藤-KENTAを応援する声。
他の試合には無い雰囲気です。
僕はこの風景を見て、昔ジャンボ鶴田に
向かっていった三沢の姿を思い出しました。
もちろん三沢はヘビー級だから今日の試合程の差はなかったと思うけど、
目の前で行われている試合の感じはかなり当時に近いものがあります。
最近Jr.は単体で人気を得ている所もあるけど、
三沢の考える事はまた違うのでしょうね。
若い選手がメインイベンターに
挑んでいく様を見せる事が大事だ──と。
自分が辿ってきた道を若い選手にも
進んでもらいたい…という気持ちが伺えます。
さて、そんな事を考えているうち20分経過。
もうダメか‥と思った所で
丸藤-KENTA組の反撃が始まりました。ようやくね。
彼らお得意のスタイルをそのままに攻める様には好感が持てます。
変にヘビー級相手だから、じゃなくて。
その攻めの中でも丸藤の雪崩式不知火は圧巻。
しかも小川じゃなくて三沢相手に決めたのは凄い!
見事に空中で一回転して三沢をマットに叩き付けます。
ここがこの試合の最大の山場。
最後は三沢-小川組の防衛という形で幕を閉じたけれど、
三沢に変形エメラルドフロウジョンを出させたんだから、
それだけでイイんじゃないかな。
通常のエメフロを返してるし。
試合の前半はどうなる事かと思ったけど、終わってみれば良い試合でした。
そしてメインイベント。
小橋建太 vs 高山善廣のGHCヘビーは形容の仕様がありません。
これぞプロレスですよ!
序盤は小橋のチョップと高山のキックが飛び交う展開。
場外戦を交えつつ、じわじわと盛り上がっていきます。
そんな中高山が小橋の右腕をとらえます。
今までの防衛戦で誰もなし得なかった"剛腕"右腕殺し。
そのお陰といっては何だけど、
右腕が使えない=パーフェクトなラリアットが打てない為に
いつもの試合とは違う技の組み立てになりました。
例えば小橋のヘッドバット連打なんて珍しいでしょ?
声を上げながら打ち込んでいく様は迫力があります。
そうそう、いつもと違うといえば
高山のスープレックスもラインナップが違いました。
ジャーマン&ダブルアームはお馴染みの武器だけど、
今日はフルネルソンに
小橋の得意技・ハーフネルソンまで出してきたからね。
普段の自分プラスαを出さなければ
勝てないのは二人とも分かっている訳で。
右腕が殺されてラリアットで決められなくなった
小橋が最後に選んだ技。
それがホントに久々のムーンサルトプレス!!
これを見れたのは幸せだー。
ヒザを悪くしてからは出す事は無くなっていたし、
手術後はもちろん初めて。
頂上決戦と言われる小橋 vs 高山戦のフィニッシュに相応しいですね。
試合時間は28分47秒とセミファイナルとほぼ同じだけど、
その中身と試合の意味がまるで違ったものになりました。
どちらの試合もNOAHらしいものだけどね。
ずっと立ちっぱなしで踵が痛かったけど、
メインを見てるときは痛みを忘れてました。
それくらい凄かったということ。
いいもの見せてもらいました。
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