スゲエよ! 藤田!!
PRIDEと比べてあーだこーだ言う人もいるでしょうが、
そんなん「どうって事ない by A.猪木」です。
まず、こういう大会を地上波でOAしてくれたTBSに感謝!
2時間タップリ堪能しました。
ジョシュ・バーネットも良かったし、中邑も勝ったし、須藤元気も素晴らしいけど、
今日はサップ vs 藤田で書かせてくれー!!
いやぁ、藤田はホントに凄いよ。
あんなにサップをボコボコにしたヤツはいないよ。
正直「ちょっとやり過ぎかも‥」と思ってしまうくらい。
サップの頭にサッカーボール・キックですよ!
"路上の王"(このキャッチは何?)マルコ・ファスから伝授されたという
「サッカーボール・キック作戦」を見事に遂行。
呆気ない程の藤田の完全勝利でした。
でも、その"呆気なさ"に至るまでは相当の準備があったと思うんだよね。
よくヤクルトスワローズのキャンプでお馴染みの階段ダッシュがあるけど、
あれの坂道版って感じで「急坂を走り、息が上がった状態でミット打ち」練習を
何十セットもやっていたそうです。
しかもこれがマット上での練習前のウォームアップというんだから恐れ入る‥。
確かに練習の成果がしっかり試合で出ていて、
サップをタックルでテイクダウンしてからの打撃が止まる事はありませんでした。
もう殴りまくりの蹴りまくり!
今までの藤田選手に足りなかった部分が完全に解消されましたね。
よくレスリング出身の選手に言われる事だけど、「極める事」を知らないんですね。
ほら、アマチュアレスリングの試合ってポイント制でしょ。
相手を転がしたり投げたりしてコントロールする毎に得点が入ります。
もちろん相手の両肩をマットに1秒つけたらフォール勝ちだけど、
別に関節を極めたりしてギブアップさせる訳ではありません。
あくまでも対戦相手の動きを支配するのが「レスリング」というスポーツ。
このような性質を持つレスリングをベースに総合のリングで戦う選手は、
打撃系の「パンチ・キック」、柔術における「絞め技・関節技」のような
相手を倒す・ギブアップさせる"武器"を持っていません。
その為、中邑選手もそうだけど、
「良いポジションをとっても極めきれない」というシーンがよく見られます。
これはレスリングベースの選手が克服しなければならない問題です。
この問題に対する藤田選手の答えが「打撃」だったという訳です。
しかもその「打撃」は、寝た状態の相手に打っていく「総合ルール用」のもの。
もともと得意な事(タックルによるテイクダウン)と、
新たに習得したものとを融合させた藤田選手にとって、
サップはすでに恐れる存在では無かったようです。
しかしねー、K-1サイドからすれば大打撃ですよね。
「サップ株、大暴落!」みたいな。
まあどんなに力のある選手であろうと、「寝かされれば皆同じ」って所でしょうか。
誰だって寝た状態で頭を蹴られたらコワイよ。
今日の結果は、来月サップのIWGPに挑戦する棚橋にとっては朗報でしょう。
横入り式エビ固め(通称スクールボーイ)で丸め込むよ、きっと。
0コメント