身の丈に合った曲を‥。
午後のレッスンと夜のスタジオワークがあって、日付を越えても終わらない一日です。
今日レッスンしていて思ったのは「選曲は身の丈に合ったものを」という事。
僕は生徒さんが弾きたいものを優先してきたのだけれど、
いくら本人が弾きたくて始めた曲であっても、一年もかけて出来上がる曲をやっててもねー…。
別にピアノを弾くのは修行じゃないんだから、苦しまず、楽しく弾くのが一番イイに決まってます。
楽しむ為には「時間のかからない」「負担の少ない」「長さが短い」曲を選ぶべき。
この所レッスン絡みでは『ピアノ小曲集』の話ばかり書いてきたけど、
他の本でやるよりも明らかに効果が出てるのには、
「時間のかからない」「負担の少ない」「長さが短い」という
3つの条件を全てクリアしているからだと僕は思います。
子供の生徒さんは特にそうなんだけど、そんなにいろんな曲を知ってる訳ではありません。
テレビで見たアイドルの曲とか、アニメのテーマを弾きたいとかは言ってきますけど、
そういった曲の譜面は「弾きづらい」「ページ数が多い」etc.問題があるものです。
"流行もの"の曲は、短期間であまり煮詰めずに編曲されているので、
ピアノ曲としての完成度が高いとは言えないですね。
それどころか"ピアノでは普通やらないだろー"的フレーズだったりして、
たとえこの曲を弾けるようになっても、他の曲を弾くときに応用が利かなそう。
そういう身にならないものを弾くよりも、
生徒さんが知ってるかどうかは関係無く『ピアノ小曲集』に出てくるような
奏法的にバランスのとれた譜面でレッスンするのが一番イイんですね。
『ピアノ小曲集』に変えてからの生徒さんは、
一回のレッスンで一曲完成というスタイルになったせいか、
とても生き生きしてるように感じられます。
ストレスが無くなり、手元には毎週一曲レパートリーが残るという状況は、
生徒さんにとって理想的な状況なんでしょう。
知ってる曲かどうかなんて、どうって事ないです。
誰だって弾ければ楽しいのだよ!
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