レッスンは創意工夫。
「かえるのうた」をしっかり弾ける様になったので、
次はどう進めようか…と考えていたんですけどね。
ヤマハの幼児科に限らず、子供向けの教材には
ワークブックが付き物で、弾く+「書く」レッスンをします。
ただ、市販の本を見る限り、値段の割にはどうもイマイチというか。
例えば「"メリーさんのひつじ"を音の名前で歌ってみましょう」
─ってな感じで、曲が書いてあるページがあったりするけど、
僕からすれば無駄そのもの。
だって、そんなことは既にレッスンでやってるし。
今使ってる教材をいろんな切り口で使えば、
いちいちワークブックに頼る必要はありません。
それよりも、書く事のみに集中してもらった方が効果的ですよ。
しかも"○を書く練習"じゃなくて、"実際の曲通りに書く"方がね。
今日は大量のお手製5線譜を持参しまして、
レッスン中にどんどん書いてもらいました。
かえるのうたが弾けるから大丈夫だろう‥という理由で
選んだ曲「うつくしいほし」を、
一度書き写してから弾く段取りでレッスン。
先週、ト音記号をすぐ書けたくらいに絵が得意な双子ちゃんですから、
A4の紙にデッカく印刷した5線に、大きな黒丸(4分音符)を書いて行きます。
もちろん白丸(2分音符)もね。
最初から小節線が印刷済みなので、楽典的な知識が無くても大丈夫。
もう、見た目で真似するだけ。
出来上がったのを、ただ「位置が違う」などとチェックするのでは無く、
僕が実際に書かれた通りに弾いてみせるのもポイント。
こうする事で『自分で書いた音=鍵盤の位置』を意識出来る様になります。
生徒さんが弾くのは、ここまでの流れが終わった後。
このやり方なら、「書いて・聴いて・見て・弾く」という
4つの要素を一度のレッスンで出来ますね。
しかも自分で一度書いてるから、
曲の前半4小節と後半4小節の違いにもすぐに気付きました。
いわゆる「A」と「A'」ってヤツですよ。
最後の音符一つが違ってたりするんです。
こうやって文章として書いてみると、何やら大変そうな感じだけど、
現場では楽しくやってます。2人とも喜んでやってるみたいだし。
生徒さん一人一人に合ったやり方を考えるのが、教える側の醍醐味ですね。
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