ただ弾くだけじゃ、ダメ。
弾く事に関しては順調にマスターしてきているので、
アラベスクの中に存在する3つのキー(イ短・ハ長・ニ短)と、
そのコ-ド進行を重点的にレッスン。
ブルグミュラーって、ピアノ・キャリアの早い時期にやるものだけど、
楽曲の完成度と理にかなったコ-ド進行&転調には目を見張るものがあります。
ただ早い時期にやる分、音楽的に突っ込んだレッスンを
しないままの人が多いと思うんですね。
弾く事に一所懸命で、サウンドを感じないままでは勿体無い。
単音楽器で弾く音楽とピアノの決定的な違いは、常に調性感を意識出来る事。
これはたびたびDiaryで書いてますけど、
僕のレッスンでは一番重要な事なんです。
ピアノをただのスイッチの如く、譜面の通りに操作すればイイんじゃ、
何の為の楽器だか分かりません。
ルーティンでスイッチをON/OFFする機械じゃないんだから。
ウチの生徒さんには、何が何でも耳から入ってほしいんです。
"譜面に音符が並んでるから、その通りに弾く"なんて、
今じゃロボットでも出来ますよ。
せっかく人間が弾くんだから、機械に出来ない事をやればイイ─。
機械に出来ない事。それはハーモニーを感じる事。
未だに自動採譜ソフトなんてないでしょ?
単音は採れても、和音は無理なんです。
例え長調/短調が区別出来たとしても、音の積み方までは分からない。
でも、人間には出来る。
耳で聴いて、感じて、それが手の動きに反映する。
こういうのを演奏って言うんじゃないかな? まさにPlayだよね。
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