格コラ・ミルコの敗因はこれだ!
昨日地上波OAされた「PRIDE GP2005 決勝戦」について書きますね。
大会自体は日曜に開催されたのだけれど、
今日のOAまで結果を見ない・聞かないように努力しました(笑)。
間違って日刊スポーツとかを見ちまったら台無しですよ!
スポーツナビや格闘系の掲示板もそうだし、
Yahoo!等のポータルも注意が必要。
ああいう所のニュース欄に載ってたりすると、
見る気もないのに読んでしまうからね。
今回のPRIDEは「シウバが敗れた事」と
「ヒョードル vs ミルコ」の2点に集約されます。
まずは「シウバ敗北」から。
ここ最近の戦いぶりを見た感じでは、
「シウバ敗北」はそれほど驚くべき事では無いけれど、
PRIDEの大看板が一つ消えた…という気はしています。
優勝したショーグンと比べると、
vs アローナでこれほど差があるのか…と思ってしまうね。
単純に"若さ"とか"勢いの差"とは言いたかないけど、
PRIDE参戦以来ずーっと負け無しできたシウバは相当消耗してるってことだよ。
試合数もハンパじゃないし、確実にダメージの蓄積はあるでしょう。
以前のような爆発的な試合振りならば、勝っていたかも知れないけど…。
でもね、シウバはまだ20代なんだから、
しばらく休養して良い形で復帰する事を願いますよ。
それと「ヒョードル vs ミルコ」のPRIDEヘビー級タイトルマッチ。
Blogで予想を書かなかったのでアレですけど、
ヒョードル勝利は予想通り!
ヒョードルはアーネスト・ホースト監修の「vs ミルコ対策」が完璧すぎ。
ミルコとの対戦が決定してから時間がタップリあった分、
研究する時間が十分とれたという事です。
ヒョードルが欠場している間、
狂ったように試合数をこなしたミルコは、映像資料を残し過ぎました。
ここ2年間の映像を見れば、ミルコの勝ち/負けパターンがよく分かります。
だって、"観るのが専門"の僕にも余裕で分かるくらいなんだから(笑)。
ミルコが勝つための生命線は左ハイキック。
これは誰でも知ってます。書くのも恥ずかしい位‥。
左ハイさえきちんと当たれば、たいがい勝つんですよ。
…ということは、ミルコに勝つ為には
左ハイを出させない展開に持っていけばいい。
ヒョードルは左ハイを封じる対策を、ホーストに頼った訳です。
インタビューによると「蹴る体勢に入る際のクセ」や
「間合いの封じ方」をしっかりやったようで。
その結果がヒョードル勝利ですよ。
本来なら立ち技で有利なハズのミルコが、
ヒョードルのパンチに圧倒されてるんだから。
見方によっては"スタンドの攻防は互角"と感じた人もいたかもしれませんが、
それはヒョードルの流血が印象に残っているだけ。
実際はパンチのコンビネーションでヒョードルがポイントを取っています。
スタンドで上回った上に、グラウンドではパワー・技術の差が歴然。
これではミルコが勝てる訳がない!
振り返ってみると、総合に転向してからのミルコは、
グラウンド技術(主に防御)の習得に集中してきました。
確かにこの練習は素晴らしい成果を上げており、
「倒されない技術」が立ち技出身で唯一、
PRIDEのトップ選手になる原動力となりました。
しかし「弱点の克服」には成功したものの、
本職の打撃、特にコンビネーションの少なさが
vs ヒョードル戦では響きました。
だって、本来ならサンボの専門家であるヒョードルの方が、
きちんとワン・ツーでパンチを出してる‥ってのはおかしいでしょ?
もうハッキリ言いましょう。
「ボクシングが下手!」「打撃が単発!」「ボディを打たれると弱い」
これだけ条件が揃っていれば、K-1でミルコが無冠だったのも理解出来ます。
あの~、キツい事を書いてますけど、
これまでやってきたミルコの努力を否定する気は毛頭ございません。
実際ヒョードルとノゲイラ以外には、
今までのやり方で十分通用しているのだから。
ただ、ヒョードルだけは別格。
彼に勝つには、打撃の上達以外に道は無し。
「弱点の克服」ではなく
「長所を延ばす」戦略への転換が必要でしょうね。
これからはボクシング・テクニックですよ!
キックよりもパンチのコンビネーションだ!
がんばれミルコ!
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