HERO'S雑感・2
HERO'S「ミドル級トーナメント・準々決勝&準決勝」。
平均視聴率が17%。瞬間最高では22.1%を記録。
数字の面ではPRIDEに圧勝。
K-1 WORLD MAXの方法論が生かされていて、
見ていて気持ちのイイ興行に仕上がっていますね。
中量級は実力があり、しかもキャラが立つ選手ばかり。
どうマッチメイクしても面白い試合になるなー。
えー、昨日のDiaryで長々とHERO'Sについて書いたにもかかわらず、
何故今日もこのネタで書いているかといいますと、
大会後の前田日明スーパーバイザーのコメントが気になったからです。
スポーツナビに大会を総括するコメントがアップされていて、
早速読んでみた所、大半が須藤元気に関するダメ出し。
前田氏曰く、
「あれ(トリッキーな戦法)が行き過ぎるとどうなのかな」との事。
ガンガンやりあわない須藤に不満がある様子。
選手全員がああいう戦術をやりだしたら、
試合がつまらなくなると考えているみたい。
そりゃぁ積極的にガンガン打ち合った方が、試合は盛り上がります。
一見さんには受けるわなー。
でもねー、そういう試合はハッキリ言ってレベルが低い!
きちっと戦術を練ってスマートに戦い、ここぞという所で極める。
2試合とも一本勝ちした須藤に文句などつけようが無いよ。
「魚釣り戦法」と前田氏は表現しているけど、
要はアウトボクシングでしょ?
どこが悪いの? そんなにつまらないかな~…。
「相手選手がかわいそう」だなんて、
"格闘王"の名が泣きますよ。
須藤の戦術に翻弄される相手が悪い。
もちろん判定狙いのアウトボクシングはつまらないよ。
点数稼いで、減点されない程度に逃げ回る試合なんて、
素人目には面白くも何ともない。
あっ、僕は見慣れているから、かわす技術に拍手を送りますけど…。
総合格闘技の黎明期じゃあるまいし、観客の目もシビアです。
技術のヘッタクレも無い「打ち合い」なんて、
今時誰も喜びはしないよ。
ヘビー級の高山とドン・フライならともかく、
中量級の選手がやったって仕様が無い。
"何でもあり"が総合格闘技ならば、
須藤元気のスタイルは究極の"何でもあり"だと思うな~。
「打ち合い至上主義」は"格闘技=ケンカ"だと言っている様なもの。
そんなもの、金を払って観るものじゃない!
僕はただ、プロの試合が見たいだけです。
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