LESSON DIARY 2007/6/8 「練習法とは?」
今日は日付を越えてからの更新です。
夕方から出張レッスンに出ていたもので…。
ウチに帰ってきたのは夜11時半位かな。
しかしまぁ何ですね~(by 桂小枝)、
朝からなんやかんやと忙しくて。
今朝も8時にはもう動き始めていて、
午前中はレッスン先で見せたいDVDの編集や
仕事関係のメールを処理したり、
まぁいろいろ雑務をこなしてました。
昼メシを食べてからはピアノの練習。
"3日さぼると…"とはよく言ったもので、
弾かないでいる時間が長いと
取り戻すのがエラい大変なんだわー。
取り戻す為にヒイヒイ言っているくらいなら、
毎日弾いていた方が全然楽じゃ。
(あっ、僕はサボってないっすよ)
これは大人になってからの考えなんですけどね。
─…ていうか、こういう考えを
出来るようになるのが「大人」なんだと思うよ。
その日その日で"弾きたい"とか"弾きたくない"とか
言っている場合じゃぁないぜー。
ピアノを弾くとは、
日常では考えられないほど
手・指を動かす行為。
日常でやらない事をするのに、
普通に暮らしてたら出来る訳がない。
入院でもして寝たきりになれば、
足が弱ってしまうのと同様、
弾かなくなれば手は衰える一方。
簡単な曲でも覚束(おぼつか)なくなりますからね。
あのー、なぜ急に練習について書き始めたかと言いますと、
それはあるビデオから影響を受けたからなんですね。
今日のblogの冒頭で
"レッスン先で見せたいDVDの編集"と書いたのが
そのビデオでして、
確か1995年あたりにNHKで放送された
「マルサリス&小澤 オン・ミュージック」
という作品です。
●スーザのマーチからいかにして
ジャズに変化していったのかを、
ウィントン・マルサリスが見事な話術と演奏で
説明していく「吹奏楽からジャズへ」。
●マルサリスとヨーヨー・マが練習をテーマに
レクチャー&演奏をする「一に練習 二に練習」。
この二つの番組を見た事がある方は、
結構いらっしゃるかも知れませんが、
未だにDVD発売されていないのは
非常~に勿体ない!
これほど簡潔に音楽の仕組みや
練習方法の極意について語った映像作品はないですよ。
特に練習に関する十二か条は、
音楽だけでなく
「何かをマスターしたい」
「一流の○○になりたい」みたいな思い・目標に対しての
素晴らしい答えになっている気がします。
そうそう、練習といえば、
火曜のblogにも書いた羽田健太郎さん。
今日告別式があるというのを聞いて
何となくwikiで検索した所、
ピアノを習い始めたのは小2の時だそうです。
それって、英才教育的に考えたら
だいぶ遅いスタートですよ。
それがあれだけの腕のピアニストになったのには、
ハネケンさん流の練習法があったようです。
wikiから引用すると、次の様なやり方だそうです。
1.片手ずつゆっくりさらい、
2.完全に出来るようになったら
片手ずつ速くさらい、
3.それが出来たら今度は両手でゆっくりさらい、
4.それが完全に出来るようになったら、
最後に両手で速くさらう。
至極当然というか、当たり前の方法ではあるけれど、
これを淡々とこなす練習っていうのは大変ですよ!
普通1.2.はやっても、3.を端折ってしまって
いきなり4.をやってしまう事が多いんです。
しかも2.の「完全に出来るようになったら」の
"完全"のレベル設定によっては
あまり効果が出ないでしょうし。
そうすると「全然弾けないや…」と
なりがちなんだな~、これが。
両手はムズい、みたいな。
これは弾き手の勝手な自己暗示ですよ。
勝手に難しくしちゃうんですねー。
3.は、4つの段階の中でも時間がかかるんですよね。
ここで踏ん張れるかどうかが、
上手くなれるかどうかの分かれ目。
僕はこの話を知る前に
自然とこの練習法をしていたんで、
ピアノソナタ月光の第3楽章が弾けました。
じっくり練習すると、この方法になるんですよ。
早速今日のレッスンでは、
この4つの段階を強調して教えてみましたけど、
確かに効果はあります。
まぁレッスンで実践するには時間が掛かりすぎるけれど、
「練習法を教える」のもレッスンのうち。
生徒さんはこの4段階の手順をしっかり覚えましたから。
覚えて自分でやってくれれば、それでよし。
ちなみに今僕は、
「マルサリス&小澤 オン・ミュージック」の影響で
メイプル・リーフ・ラグの練習をしてます。
ジャズの源流から順番に弾いていった方が、
どこがどう変わったのかがハッキリ分かるし、
教えるときにも役立ちます。
最近ジャズピアノを教える事がホントに多いのでね。
では、また明日─。
※mixiのEuphコミュに「アドリブ」について
質問されている方がいたんですけど、
結構タップリ答えを書き込んでしまったので、
せっかくだからblogにも転載します。
ここならmixiをやってない人にも読めるでしょ。
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