LESSON DIARY 2013/3/1「ヤマハ音楽教室・幼児科の教育目的は伝わっているか?」
今日のテーマは「ヤマハ音楽教室・幼児科の教育目的は伝わっているか?」です。
3月になりましたね。
「川崎市のピアノ教室 TAK-YAMADA MUSIC SCHOOL」にとって
勝負の季節がやってまいりました。
月末3/31(日)にはピアノ発表会がありますし、
春の生徒募集もガンガンやっていかなければ!
なかなかこのご時世ですから、
新たな趣味・習い事というものに投資をするのは勇気がいるかも知れません。
でも、ウチの教室は"趣味・習い事"レベルを越えた音楽を教えておりますので(笑)、
習ってみる価値は十分にあると思いますよ!
さて、最近ウチの書棚にあった
泉麻人・著「お子様業界物語」を読んでいると、
平成3年頃のヤマハ音楽教室について書いた項がありました。
そこには当時のヤマハ音楽振興会理事長・川上源一氏の
"音楽教室開催の目的"が次の様に記されています。
『音楽の才能がある子どもにはその才能を充分に生かせるだけの教育をお引き受けするし、
それほどの才能に恵まれていない子どもも、少なくともヤマハ音楽教室で
音楽を勉強したということで、これからの長い一生を通じて、その生活に音楽を持ち、
あるいは人より音楽を楽しむ事ができるだけの幸せを掴みえた、といえるような
教育を目的としてきました』
引用が長くなりましたが、
僕はこのコメントはまぁ理想だと思うんですけど、
習う側の意識が追いついていないな~と感じます。
ヤマハ音楽教室・幼児科は2年間。
4~6歳、5~7歳といった所が対象年齢。
親御さん達は、自分の子どもがスラスラとピアノを
弾いてくれるのを期待して習わせると思うのですが、
基本的にピアノを弾くテクニックよりも
音楽性を伸ばす事を重要視しているヤマハ幼児科。
(音感教育・コード理論・アンサンブル等)
そのため「ピアノを弾く技術」に集中してレッスンする
個人レッスンの生徒さん達と比べると、
どうしてもピアノ弾きとしてのレベルが劣ってしまいがちです。
2年間高い月謝を払って、大手のヤマハに預けたというのに、
レッスンでは歌ってばかり…。
町のピアノ教室でバイエル使っている子の方が弾けてるじゃないか…。
そう思ってしまった親御さんは
不幸としか言いようがありません…(泣)。
残念きわまりない。
ピアノという楽器は、ヴァイオリン等の弦楽器と違って
「こどもサイズ」が存在しません。
弾き始めた時からフルサイズのピアノを相手にしなければなりません。
ピアノの鍵盤はオルガンやエレクトーン、キーボードと違って
かなりの重さがあります。
幼児期のか細い指・手では鍵盤を叩く強さに限界があります。
まだ骨格が出来上がっていないうちに
無理をさせてピアノの演奏技術を仕込むよりも、
貴重な「絶対音感」の備わっている幼児期に音楽を学ばせる─。
(音感は誰にでもありますよ。退化するまでは。)
この辺りの考え方は、ヤマハ育ちのワタクシのレッスンでも
大事にしていることですね。
しかしまぁ、昭和・平成と川上源一氏の言葉通りのレッスンを
ヤマハ音楽教室はやってきたにも関わらず、
世の中のピアノ、そしてピアノ教室に対しての考え方は
ちーとも変わってないのではないでしょうか?
相も変わらず、未だに骨董品のバイエルに執着し、
ツェルニーの番号しか技量の判断材料を持たないってのはどうも…。
あのー、楽器屋さんのポピュラーピアノ譜の表紙を見れば明らかですよ!
「バイエル初級」「中級向け」なんて書きやがって(笑)。
笑わせるな!ですよ!
しょーもない事言うなって感じ。
いくらヤマハピアノグレードで上の級を取っても、
プロのミュージシャンになれる訳じゃない。
グレードが演奏機会を約束はしてくれません。
ピアノを上手くなるって、ショパンが弾ける事なのかしら?
そんな事で技量をはかってどうするの?
あっ、スミマセン、つい熱くなってしまいましたね(笑)。
まぁヤマハ音楽教室は人のウチなので、
あんまり言っても仕方が無いんですけど、
企業の音楽教室が変えられないものを、
「川崎市のピアノ教室 TAK-YAMADA MUSIC SCHOOL」は
変えてみたいんですよね。
世の中を変えたいのね。
ウチの教室は音楽家・ミュージシャンを育てますよ、ハイ!
0コメント