全日本観戦記‥。長いよ!
本来ならサップが主役という所だけど、
僕は「TAKAみちのくの武道館大会」だと思ったよ。
第1試合が始まる前に前説的にTAKAみちのくが登場。
自らが率いる外国人選手軍団"RO&D"を引き連れ、試合前の会場を暖める。
こう書くと若手芸人みたいだけど、
WWE仕込みのマイクアピールはお見事!
きっちりメンバー紹介をした後、第1試合はスタート。
6人タッグマッチにいきなりブッチャー登場!なんと御歳68才だそうで。
でもリングに上がったらそんな事は微塵も感じさせません。
大阪プロレスのえべっさんが扮する
"えべドーラ・ブーチャン"とのコンビネーションは抜群。
大いに笑かしてもらいました。
勿論試合の決まり手は、ブッチャー必殺「毒針エルボードロップ」。
第2試合はあんまり書きたくない‥。
だって、平井と荒谷が塩っぱいんだもん。
この2人に土方と保坂が入ったタッグマッチだから、
もうグダグダ。なんとかしてくれー。
まあ箸休めといったところでしょうか。
第3試合には前説に登場した
TAKAみちのく率いるRO&D vs 全日本の6人タッグマッチ。
試合自体はグラジエーターとブキャナンが暴れて、
TAKAが攻撃を受けまくる展開。
相変わらず見事な受けっぷりだよ。
それとグラジエーターのトペは凄いね。
しばらくぶりで見たけど、あれ一発で銭がとれるよ。
あっ、一応結果を書くと、
アッサムボムの後のスーパーフライでグラジのフォール勝ち。
第4試合は本間 朋晃がやってくれました!
ハードコアタッグマッチとして組まれただけに、試合はメチャクチャ。
凶器持ち込みOKのこの試合。
一番の見せ場は"本間 朋晃、入場ゲートから転落!"。
武道館興行では入場ゲートを設けて、
そこから選手が出てきて特設花道を歩く訳だけど、
そのゲートは武道館1階席に届く位の高さ。
(武道館ではアリーナが地下。2階席に見える所が1階。)
アリーナからだと結構な高さがあります。
リングから場外に戦場が移り、
いつのまにか本間とNOSAWAが入場ゲートによじ登っています。
最初はゲート前にセットした長机目掛けて
NOSAWAを落とすつもりだった本間。
ところが形勢逆転! セットした本人が落とされるー!
しかも落とされ方が悪くて、机に当たらず直接花道へ落下…。
凄っげー痛そう!でも本間は立ち上がります。
さすがハードコアの第一人者!
でもさー、一歩間違えばかなりヤバかったよ。
まあ試合には本間・宮本の"ターメリック"が勝ったけどね。
休憩を挟んでの第5試合は、天龍 vs 渕の"王道"シングルマッチ。
天龍が北斗晶を引き連れての入場。
さすがに和田京平レフェリーが
リングに上がるのだけは許さなかったけどね。
リング横にパイプイスを置き、竹刀を持って座る北斗。
試合序盤、天龍が渕にネックロックを仕掛け、
ロープブレイクになっても放そうとしない。
その内セコンドの若手選手が天龍の手を放そうとした所に北斗が絡む!
セコンドを竹刀でぶっ叩く!!
ひとしきり暴れた後、レフェリーに退場を命じられて控え室に消える…。
ここからは普段通りの展開。
フッチーが天龍の攻めでフラフラに。
なんとか得意のバックドロップで反撃するも、
天龍の「53歳」(技の名前ね=本人は54歳)からのパワーボムで終了─。
まあ、こんなもんでしょう。
第6試合はケンドー・カシンの
世界ジュニア王座が剥奪されたのを受けて行われた
世界ジュニアヘビー級王座決定戦。
カズ・ハヤシ vs "謎のマスクマン"BLUE-Kだったハズが、
BLUE-Kがおもむろにマイクを取ると、
「俺はTAKAみちのくだ!」とカミングアウト。
これにより、今日2試合目のTAKAと
カズ・ハヤシのチャンピオン決定戦に。
試合はみちのくプロレス出身者同士のスピーディーな攻防。
途中、宇宙人プランチャをかわされTAKAが膝を負傷。
これによりペースはカズ・ハヤシへ。
何とかTAKAは反撃を試みるも、
膝のダメージと2試合目のハンデは大きく、
最後はファイナルカットでカズ・ハヤシが王座獲得!
この2人の対決は万全な状態のを見たいものです。
第7試合は小島 聡 vs 太陽ケアの遺恨マッチ。
ケアのニーブレスをつけたヒザ蹴りでの、
なんかスッキリしない結末。
何だかな~。ケアはどうしたいの?
一応RO&D入りしてヒールを気取ってるみたいだけど、
どうもよく分からないんだな。
まあ、特にコメントは無しって事で。
さあ、セミファイナルは武藤 & ボブ・サップ!
相手はRO&Dのジャマール & ディーロウ・ブラウン。
初めて生でサップの試合を見るけど、やっぱりデカいね!
でも、相手チームのジャマールもサップばりにデカい。
パッと見た目で"サップは新日東京ドームの様には行かないぞ"と思ったけど、
案の定、プロレスの下手さを露呈しましたね…。
1.4ドームの時は武藤だけじゃなくて、相手が蝶野 & 天山で
プロレスが上手い3人に囲まれてボロが出なかっただけなんだね。
今回は相手もサップと同じ位の体格だから、
バーっとタックルで吹っ飛ばして…みたいな展開では終れないんです。
相手も同じくらいのパワーでお返しのタックルをしてくるから、
どうしても次の技に移行しなければなりません。
ところがサップ君はその辺がまだまだ。
もう何してイイか分からなくなって、
"混乱したまま武藤にタッチ"みたいな
シーンが随所に見受けられました。
もちろん、サップらしいパワーを利しての攻撃は素晴らしい!
でも、もうちょっとプロレスを勉強しようね…。
そのうち皆に気づかれちゃうからさ。今ならまだ間に合う。
個人的には、この試合のハイライトは試合後。
なんだかリング上が乱闘になり、RO&Dがサップを痛めつける。
これは収集つかんな~と思ってみていたら、
花道を走ってリングに向かう人影あり。
なんかデカい人ねー。
あっ、ブッチャーだ(笑)。
なんか知らんけど、ブッチャー必殺の
地獄突きでRO&Dの面々をバッタバッタとなぎ倒す!
ブッチャー強いぞ!
場が治まり、武藤とサップが
カメラマンに向かってポーズを決めていると、
後ろからブッチャーが入ってきて一緒に「ハイ、ポーズ」。
なんかサップよりオイシイぞ。
ブッチャーからすればサップは息子みたいな感じかも…。
自分が日本でブレイクした頃を思い出してるのかもしれません。
さて、長々と書いてきましたが、やっとメインイベントです。
~三冠ヘビー級選手権試合~ (王者) 川田 利明 vs 橋本 真也 (挑戦者)
これはイイ試合でしたー。
三冠戦なんて生で見たのは何年振りでしょうか。
少なくとも今のNOAHと全日本に
分かれた状態になってからは、見た事が無い。
試合は川田、橋本の"らしさ"がよく出ていました。
この2人って体型はともかくファイトスタイルが似てるんですよね。
キック、チョップの打撃技を使い、
フィニッシュに垂直落下ブレーンバスターを使ったりとか。
試合内容もお互いに痛めている箇所に打撃を入れる展開に。
最初は橋本が川田のヒザを集中攻撃。
かなり長い時間の攻めですっかり橋本ペースかと思いきや、
川田のキックが橋本の痛めた肩を蹴りだすと形勢逆転。
橋本の方の具合はかなり悪く、
蹴り技・絞め技で追い込まれていきます。
一度は垂直落下ブレーンバスターを川田に決めるも、
ピンフォールには至らず。
その後はペースを戻す事が出来ぬまま、
川田のストレッチプラムで締め上げられ、
ZERO-ONE中村祥之専務のタオル
(若手選手のTシャツ)投入で川田のTKO勝ち。
約20分の激闘でした。
ストップをかけられた後の橋本は潔かった。
静かに一礼をした後、リングを去りました。
3時間半の興行でしたが、
最後の川田 vs 橋本だけは別物だった気がします。
これぞ全日本というかね。
逆に言うと"王道"を体現出来る選手が川田しか居ない訳で、
僕の中での「全日本はこうあるべき」的気持ちは
どこかに置いておいたほうがイイんでしょうね。
代々木第2から再出発するという事で、
また武道館に戻って来れるように期待しましょう。
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