「遊びの延長線上」が大事。
今日のレッスンでちょっと気がついた事がありましてね。
小さな子供さんのレッスンでは、
ピアノを弾くという部分で大人とは違う問題があります。
それは──、
「"出来な~い"と言ってイイ所までいってるのに、
弾くのをやめてしまう」です。
彼ら・彼女らにとってピアノを弾く事は未知な事。
僕の方からいくら「やってみて、弾いてみて」と言っても、
ある程度の所まできて何度か立ち往生すると諦めてしまうんです。
一回のレッスンでそういう事があるならまだ良いとして、
同じ曲で毎回だとちょっとね…。
もう手の動きを見れば出来るはずなのに
「ヤ~メタ」にならないように方法をいろいろ考えていましたが、
今日のレッスンでは結構イイ具合に出来ました。
これは三つ子ちゃんが僕に慣れているお陰で出来る事なんですけど、
今日やったのは「ダッコしてる状態のまま、遊びの延長線上で弾いてもらう」です。
単純にダッコしてれば逃げられないってのもありますが、
それだけではなくて雰囲気作りも大切。
上手く弾けたらこちらの喜びを伝える──。
それも引っ括めてのやり方ってことでね。
この方法で粘ってクリアした曲「れんしゅうしてみましょう」は、
ドレミファソソソ・ソファミレドドドというフレーズなんですけど、
真ん中の「ソ」が四つある部分が問題でした。
ドレミファソソソの後に「ソ」で始まるのを忘れて「ファミレドドド」と
弾いてしまう状態がしばらく続いていまして。
直そうと思って何度も繰り返してると生徒さんも嫌になってしまいますよね。
続けて弾いているうちはなかなか出来そうにないので、
「ドレミファソソソ」「ソファミレドドド」に
フレーズを分けて僕の真似をしてもらいました。
あくまでも遊びの様な感じで。
「ドレミファソソソ」『ドレミファソソソ』
「ソファミレドドド」『ソファミレドドド』
何度かコール&レスポンスが続きましたかねー。
そろそろ覚えたかな~と思って続けて弾いてもらったら、
あっさりと出来てしまったんです。軽~くね。
やっぱりそんなもんですよ。ハイ。
回数がどうとか大人相手に教えるようにやってもダメなんですよ。
「ドレミファソソソ」と「ソファミレドドド」の2つの固まりにして、
糊でくっ付けるみたいな感じの方が頭に入りやすいですね。
理論も大事だけど、イメージする事がもっと大事ってことですなー。
0コメント