K-1 WORLD MAX 雑感。
K-1 WORLD MAX 2004 決勝トーナメント。
買ったばかりのHDRを使って、あえて10分遅れで追っ掛け再生。
後から弟が見やすいようにチャプターを入れながらの観戦です。
操作が簡単だから、試合に集中しつつ編集出来ます。
しっかし追っ掛け再生の画質はOAと区別がつかないね!
こりゃスゴイっす。
ちょっと冷蔵庫に飲み物を取りに行くときの"一時停止"はありがたいです。
録画してる時、オンタイムで見る事はもう無いなー、きっと。
さて、肝心の内容です。
KO勝ちが一試合(スーパーファイトを除く)というのは、
K-1のイメ-ジ的にはあんまり良く無いのかも知れないけど、
僕は判定にもつれ込む位のギリギリの攻防が好き。
見てて楽しいし、技術の深さを感じるというか‥。
自分の中で「10対9」とポイントを付けつつ見ると、面白いですよ。
ダウンがあれば「10対8」になるのは誰でも分かる事であって、
それよりも「10対9」の見極めの方が、格闘技観戦としてはレベルが高いでしょ。
ポイントの見極めという点では、魔裟斗の試合はかなり難しかった。
準決勝のvsアルバート・クラウスこそ圧倒的な内容だったけど、
一回戦と決勝は微妙ー‥。
正直言って決勝が延長だっていうなら
vsジャダンバ・ナラントンガラグこそ延長戦だよ!
もちろんナラントンガラグのような変則スタイルってのは
ポイントを稼ぐのが難しいのは重々承知。
でも"派手な技"と"ゴツゴツとした攻撃"は、もっと評価してもイイんじゃないかな。
まあK-1の判定基準は「手数よりもダメージ」をとるから、何とも言えないけどね。
魔裟斗はこの試合に勝ったものの、ナラントンガラグの
攻撃で右目下が腫れ上がっていたのは"効いた証拠"。
結果的に、この試合のダメージが最後に響いてきた感じ。
決勝は"ムエタイ戦士"ブアカーオ・ポープラムックが強すぎだー!!
何ですか、あの前蹴りは!
普通前蹴りって、相手との間合いをとる為に使うもので、
武蔵とかがチョロっと蹴るくらいのイメージしか僕にはありませんでした。
と・こ・ろ・が!
ブアカーオ選手はとんでもない人です。
モノ凄いスピードで顔面めがけて前蹴りを出すんだから!
間合いをとるなんて甘っちょろい蹴りじゃないよ!
しかも連打が効くし、全く体勢が乱れないのにはマイッた。
最後まで"前蹴り"の為に、魔裟斗ペースになる事は無く…。
この決勝は、ムエタイの選手が、K-1の舞台で「ムエタイ流」を貫いた試合でした。
今までは"ヒジ無しキックルール"での闘いに牙を抜かれていたのにね。
これだけスタイルを崩さない人は初めて!
正直3ラウンドでブアカーオの判定勝ちと思ったけど、
判定は30-30を出したジャッジが二人いて、何となく延長ー。
これはどうなのかなー‥?
素直にブアカーオの勝ちで良かったんじゃないの?
確かに試合の印象としてはブアカーオが押しまくっている。これは明らか。
でも、クリンチが多いんです。ムエタイ流に言えば「首相撲」
K-1では『首相撲からの攻撃は1回だけ』という規定があります。
そのルールに照らし合わせてみれば、ブアカーオの攻撃は反則に…。
試合では反則とは言われなかったけど、ポイントに反映したかなーと。
─ドローになった理由は他にもいろいろ考えられるけど、
僕の印象としては、3ラウンド終了の段階でブアカーオの勝ち。これは変わらないです。
なんかその方が魔裟斗にとっても良かった気がする。
今日の試合を見て、誰も魔裟斗が弱いとは思わないよ。あっ、コヒはちょっとねー(笑)。
『延長戦に入ります』のアナウンスに一番戸惑ったのは魔裟斗本人でしょう。
コーナーに戻る顔が「ダメー‥」って言ってますよ。
EX-ラウンドは、ハッキリ言って魔裟斗ファンへのサービス。
やってる選手からすれば、もう試合は終わってるね。
とりあえず「ホンマもんのムエタイ」の技が見れた事に意義がある興行でした。
やはり本物には、コヒのヒザは通用せんよ…。もう一回黒崎道場に戻ったら?
黒崎さんと藤原敏男さんが果した"ムエタイ越え"の極意、教えてもらうべきだよ。
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